今回はゴミ回収の効率というテーマで記事を書いていきたいと思います。
なぜこの記事を作成したのかというと、私が今開発しているゴミ回収ロボットを設計するにあたり現実的にどのくらいの年数をかけてゴミ回収しなければならないのかということを把握しておかなければならなかったからです。検索してもそのような情報などがありませんでしたので自分で計算してみようと思いこの記事を作成しました。
以下で実際に計算をしてみます。
検証方法はどのようにするか
今回は難しい計算を行いません。面積とロボットの速度から清掃にかかる時間を算出してみるだけです。もっと細かい検証をする場合はその他の条件を加えて計算してみたほうがいいと思います。
検証するにあたり、以下の以下の情報を調査します。
・川の面積
・海の面積
・ゴミ回収ロボットの性能
Googleマップで面積を算出する
地図で分かるエリアの面積を算出する場合はGoogleの距離測定機能が使えそうなのでこちらを使用します。私はいつも荒川で検証しているのでそのエリアの面積を測定してみました。荒川の検証エリアの川幅は約200m、四角で囲んだ面積は40,000m²となることが分かりました。荒川の川幅はかなり大きいですが、100mぐらいまでなら人も目視で操作できるぐらいの距離感です。
Google検索で面積を調査
広すぎるエリアについてはGoogle検索の結果をそのまま使用します。太平洋、大西洋、インド洋の面積はこのようになりました。
・太平洋:161,800,000 km²
・大西洋:106,500,000 km²
・インド洋:70,560,000 km²
開発中のゴミ回収ロボットの大きさ
次にロボットの大きさ(幅)は以下のようになります。こちらのロボットの大きさが性能にそのまま直結します。
・開発中のロボット:0.6 m ⇒ 0.0006 km
実際にはもっといろんな条件が組み合わされてロボットの性能が決まってくると思います。
清掃にかかる時間を単純計算
上記の情報をまとめると以下のようになります。荒川の実際の面積は分からなかったので今回は流域面積を使っています。
清掃エリア
清掃エリア | 幅 | 長さ | 面積 | 面積 |
m | m | m² | km² | |
比較面積 | 1000 | 1000 | 1000000 | 1 |
荒川の検証エリア | 200 | 200 | 40000 | 0.04 |
荒川の流域面積 | – | – | – | 2,940 |
太平洋 | – | – | – | 161,800,000 |
インド洋 | – | – | – | 70,560,000 |
大西洋 | – | – | – | 106,500,000 |
ロボットの大きさ
ロボットの大きさ | 幅 | |
m | km | |
開発中のロボット | 0.6 | 0.0006 |
清掃時間を算出
清掃エリア | ロボットの時速 | 清掃にかかる時間 | ||
km/h | h | day | year | |
比較面積 | 10 | 166.7 | 6.9 | 0.0214 |
荒川の検証エリア | 10 | 6.7 | 0.3 | 0.0009 |
荒川の流域面積 | 10 | 490000 | 20417 | 63 |
太平洋 | 10 | 26966666667 | 1123611111 | 3467936 |
インド洋 | 10 | 11760000000 | 490000000 | 1512346 |
大西洋 | 10 | 17750000000 | 739583333 | 2282665 |
まとめ
上記で算出した通り、このままでは荒川の清掃だけでも63年間ほどかかる計算になってしまいます。63年もしていたら環境も変化してしまいますので現実的ではないですね。それに太平洋の場合は347万年かかる計算になってしまいますので、途方もない結果となってしまいました。
予測していた通り、海からゴミを回収する場合はロボットを用いたとしても途方もない時間がかかってしまいます。今回は表面だけの面積で計算した結果ですので、水中も含めた計算をするとさらに途方もない時間となることが分かります。
ロボットを作るにせよ、作らないにせよ、まずはゴミを海に流出させないといったことがとても重要ですね。
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