IoTプラットフォームを比較してみた! ~初心者でも分かるIoTプラットフォームの種類~

IoTプラットフォームを比較してみた! ~初心者でも分かるIoTプラットフォームの種類~

IoTプラットフォームのおさらい

IoTプラットフォームとは、「IoTに共通する処理をあらかじめクラウド側に準備しておき、簡単に利用できるようにしたサービス」のことです。

各企業がIoTを利用する目的は異なりますが、処理の流れや処理方法の多くは共通しています。
この共通の部分でIoTプラットフォームを使用すれば、一から準備するより簡単にIoTを始められることができます。

IoTプラットフォームの比較

今回はこのIoTプラットフォームについて比較していきたいと思います。

IoTプラットフォームはどのように分類されるのか?
IoTの種類を分けてみると以下のようになりそうです。

①IoTデバイスの開発向けのプラットフォーム
②データ収集と蓄積向けプラットフォーム
③データ解析向けプラットフォーム
④他システムとの連携
⑤統括的なプラットフォーム

以下、少し詳しく見ていきます。

①IoTデバイスの開発向けのプラットフォーム
IoTのデバイス側を開発するときに使用するプラットフォームです。既存のデバイスをIoTに接続することは難しい可能性があります。デバイス向けのプラットフォームでは、デバイス側に特化したプラットフォームを提供することによって、デバイス側の開発を容易にし、IoTの導入を簡単にすることができます。

②データ収集と蓄積向けプラットフォーム
IoTではデバイス側から収集したデータをクラウド側に蓄積する必要があります。このデバイスからクラウドまでのサーバや通信技術に特化しているのがこのプラットフォームの特徴です。これにより、投資コストの削減や運用負荷を減らすことが可能になります。

③データ解析向けプラットフォーム
IoTのデバイスから収集されたデータは、それを解析することによって初めて効果を発揮し始めます。データ解析向けのプラットフォームではAIなどを使用して、自動的にデータを解析することにより、次の意思決定を容易にすることに特化したプラットフォームです。

④他システムとの連携
IoTを様々な分野で活用していくには、その分野で用いられている通信方式やシステムなどで連携する必要があります。全く異なるシステムにIoTを導入するのには困難が伴いますので、それを簡素化するのが他システムとの連携に特化したプラットフォームです。

⑤統括的なプラットフォーム
IoTでは、デバイス側からアクチュエータ側まで一連の流れでサービスを実施する必要があります。統括的なプラットフォームでは、これをモーラして実現することが可能となります。他のプラットフォームでは、一部の分野に特化したものがあり、充実していない部分に関しては企業側が開発を行う必要がありますが、このプラットフォームでは統括的にサービスの開発をフォローしてくれるのが特徴です。企業側は深い専門性がなくともIoTのサービスを実現できる可能性があります。

代表的なIoTプラットフォームは何か?

・アマゾンの「AWS IoT」
アマゾンが提供しているIoTプラットフォームです。デバイス用のSDKが用意されており、デバイスからAWS接続することが簡単にできるようになっています。また、AWSで提供されているさまざまなサービスを使用してデバイスから収集したデータを処理することができます。
さらに、ルールエンジンという機能が搭載されており、デバイスからのデータを利用してさまざまな処理を行ったり、他のシステムと連携させたりすることが可能です。

・マイクロソフトの「Azure IoT」
汎用的なIoTプラットフォームで、クラウド側に基盤となるサービスがすでに構築されてあります。データの収集から分析まで容易に実現することができます。

特徴として、既存のデバイスを利用することが可能なため、新規にデバイスを開発するコストが削減することができます。また、既存のデバイスにIoTを導入することによって今までになかったデータを収集することができ、次の意思決定の判断材料にすることができます。

リモート監視や資産管理、予兆保守といった汎用的な機能も構築済みなので、いういった機能を利用する場合にも迅速にIoTを導入することができます。また、機能を拡張することができますので、企業の用途に合わせて拡張することが可能です。

まとめ

・IoTプラットフォームの種類には、IoTの要素ごとに以下のようなプラットフォームがある
①IoTデバイスの開発向けのプラットフォーム
②データ収集と蓄積向けプラットフォーム
③データ解析向けプラットフォーム
④他システムとの連携
⑤統括的なプラットフォーム

・各社から提供されているプラットフォームはには、特徴のあるものと、統括的にできるものが存在している
・現状では、それぞれ特徴のあるプラットフォームが存在しているため、利用用途を十分に検討して、IoTプラットフォームの特徴に合わせた選定が重要

以上、今回はIoTプラットフォームについて比較を行ってみました。
分かりやすいと感じましたらシェアのほどよろしくお願い致します。

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