容量不足解消!Docker DesktopのデータをSDカードに保存する方法

はじめに

容量が小さいPC(256GB)で今まで頑張ってきましたが、容量を空けてもすぐに一杯になってしまいます。特にDocker DesktopをWindowsにインストールして開発していると、すぐに容量が埋まってしまいます。

そこで今回はSDカードにDockerのデータを移動して管理してみることにしました。SDカードの転送速度は非常に遅いので、必要に応じて外付けHDDかSSDを利用したほうが良さそうです。または、容量の大きいPCに買い換えることも考えられます。

なお、今回はDockerファイルなどはCドライブに置いたまま、DockerのディスクイメージだけをSDカードに保存することにしました。

この作業が失敗するとDockerのイメージがなくなる可能性があるため、自己責任でお願いします。その場合、Dockerを再度ビルドしなおすことになります。

変更前の環境

  • Windows10 64bitを使用
  • Docker Desktop(4.30.0)
  • SSD 256GB(CドライブにDockerのディスクイメージが存在)
  • SD 64GB(フォーマットされた状態)

変更後の環境

  • Windows10 64bitを使用
  • Docker Desktop(4.30.0)
  • SSD 256GB(CドライブにはDockerのディスクイメージがなくなる)
  • SD 64GB(Dockerのディスクイメージができる)

Dockerのディスクイメージを移動する手順

SDカードにフォルダを作成

まず、SDカードに新しいフォルダを作成します。このフォルダはDockerのディスクイメージを保存するために使用します。任意の名前でOKです。

Disk image locationの変更

次にDocker Desktopを起動します。Docker Desktopの設定を開き、「Disk image location」の部分で保存場所を先ほど作成したSDカードのフォルダに変更します。「Apply & restart」で設定を適用します。

ディスクイメージの移動確認

設定を変更した後、ディスクイメージがSDカードに移動するまでしばらく待機します。容量が大きい場合はかなり時間がかかります。この処理が完了すると、SDカードには以下の2種類のDockerのディスクイメージが保存されています。これでディスクイメージの移動は完了です。

確認作業

Dockerの状態をコマンドで確認

次に、Dockerの状態をコマンドで確認します。以下のコマンドを実行して、Docker Desktopが正常に起動していることを確認します。

Cドライブのディスクイメージ確認

Cドライブ上のDockerのディスクイメージが0になったことを確認します。これにより、SDカードにすべてのデータが移動したことが分かります。

空き領域の確認

Cドライブの空き領域が増えたことを確認します。今回の作業でCドライブに36GB程度の空き容量を確保することができました。

Dockerで構築したアプリが起動することを確認

Dockerコンテナのアプリが正常に動くことを確認します。このとき、Dockerファイル自体はCドライブに置いたままであることに注意してください。